itskameoka’s diary

6)ホスト初級編

 

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ホストの世界へ入る時は「イケるだろう」と言う自信しかありませんでした

まず入った時に驚いたのが、ペーペーの先輩が3人くらい

その上に中堅どころが20人くらい

その上のベテランどころが30人くらい

 

結構な人数

それに午前の部もあり、同じくらいの人数がいてるだと!?? 

一体何人おんねん!と

 

「俺行けんのか?!」と不安になったけど後戻りはできないし、やっていくしかないし、やっていけば上手くいくだろうと

 

ちょっと話は戻るのだけどキャバクラのボーイ時代くらいにたまたま見た「その時歴史は動いた」で白洲次郎という人に傾倒しました

 


白洲次郎の名言

 

なので源氏名を決める時に「次郎」にしようとしたほどだけど先輩に居たのであえなく断念

他の名前にしました

言わないけど笑

 

まっそんな感じでとりあえずやってみようと思ったのですが、売れない

 

結構残酷な世界で1日1000円しか、売れていないともらえず(当時の話ね)ご飯もその時に初めて自炊をし始めました

 

お金に余裕がなくなると気持ちも余裕がなくなるのは当然ですし、結果も出ていないし、入ってくる後輩等がこれまた凄い奴がポンポンっと入ってきて

 

行き場のない不安に駆られながら毎日を踠くように生きていました

 

すぐ結果が出ると思ったし、すぐお客さんなんてできるだろうと思ったのですが

 

キャバクラではスタッフの女の子たちが好意的に接してくれていたけどそれは「身内」だから

 

新しく飛び込んだこっちの世界では僕は「商品」なわけ

 

自分の方がエエ男やのに!

 

ちょっと売れている先輩とかと見比べて見ても自分の方が優っているだろうと思っていても、お客さんには指名がされない

 

お客さんの女の子も好きな人だとなんでも飲ませてくれるんだけど、ペーペの僕が「一杯良いですか?」と言うと「は?」みたいな空気もね、、、

 

特に「売れている先輩の席」に着くとそう言うのが多く苦手でした

 

逆に「売れていない先輩の席(笑)」は、割となんでもオッケーという人が多くまさしく天国と地獄でした

 

キャバクラの時はボーイとしてはどこでも飲ませてもらっていただけに悔しさがあるけども、そうは言っても値打ちなんかこいてられんわ!と

 

単純に自分には商品価値がない、値踏みされているんだそう思って悔しさをバネに日々奮闘してました

 

まだ売れてはいないけど雰囲気が掴め出した頃、イベント日で超忙しい日

 

売れている先輩2人の席にヘルプとしてついたのですが2人の女の子とも8時間ほぼスルー

 

僕は自分のお客さんがいないのでヘルプをするしか選択肢がない

忙しいので他のテーブルに変更してもらえることも出来ない

かつ先輩らは売れっ子なので他の自分のお客さんの所にひっきりなしで戻ってこない

もともと新人にとって良いお客さんではなく、中堅レベルでないと手に負えないだろうけどちょっと慣れてきたお前ならいけるだろうと上の人の判断

 

いろんな要素が絡まって地獄を堪能したのですが、その当時の僕はポキっと完全に折れて家に帰って悔し泣きをしました

 

 

入って一ヶ月くらいしても本当に結果が出ない

かと言って他の人以上には頑張っている自信はありました

睡眠時間なんて3時間もなかったと思います

毎日がもうダメだと思っていた矢先の、8時間スルー

辞めようなんて毎日思っていたし、ポキっと折れた時なんて「もうこれで決めたわ!」とも思ったのですが、、、

 

売れている先輩が教えてくれたことがあって

 

「自分と同じくらいの大きさの鉄球を転がそうとしているけど、最初はなかなか転ばん。それでも押し続けてようやく転がり始めるとあとは楽やで」と

辞めようと思うのと、鉄球を転がしたいと思うのと葛藤していました

 

「まだ転がしていないよな」「これで帰ったら情けないよな」

 

それだけで超不安な1日1日を乗り越えていました

 

 

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