itskameoka’s diary

7)ホスト中級編

 

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売れると思って入った世界だけど、先輩の話や後輩の状況と比べると一歩劣っている自分

 

給料なんて1日1,000円の時代だったので笑

お金もないし、お金がないと心の余裕もない

 

抜け出すためには売れるしかない

 

自分なりに毎日懸命にやっているけど、このままで良いのか?と常に不安を抱えながら、とは言っても結局のところは頑張るしかないのでまた仕事

 

の繰り返しでした

 

「自分と同じくらいの大きさの鉄球がある。押し続けても押し続けてもなかなか転がらない。それでも押し続けてようやく転がり始めるとあとは勝手に進んでいくだけやで」先輩にアドバイスをもらってその言葉が頭にずっと入っていました

 

「重い鉄球を転がしてみせる」

 

その言葉だけで自分を励まして頑張っていました

 

お客さんを増やすためには雰囲気や会話力を磨かないといけません

お店自体が超有名店だったのでお客さんの目も肥えていて、かつ大阪と言う場所は笑いも重要で

 

2年間過ごしていたのですが、言っても全然で

 

中でも会話で一番苦労したのは「オチまで話すこと」

 

友達同士での会話だと必然と誰かが話を拾ってくれていたけども、この世界で会話を切り出したら落ちまで話をしないと「???」みたいな空気が流れてしまいます

 

お客さんにも分類があって、そのお客さんが指名している人が「売れている人」か「売れていない人」

 

これって結構明確な違いがあるんですよね

 

売れていない先輩のお客さんっていうのは割と新人の会話でも拾ってくれて優しくて楽

 

逆に売れている先輩のお客さんって色々な意味で目が肥えていて

何かでも引っかかって気に入られたら良いんですが気に入られないともう笑わかすしかありません

 

エルメスやヴィトンを求めに店に来たのに、プーマやんけ」

「ほんならオモロイのか自分?」

 

みたいな圧倒感があってね笑

 

そういうプレッシャーとも戦いながら、脱却するためにはお客さんを捕まえるしかない

ただプーマの僕はなかなか捕まらない笑

 

なんかその当時思考が一周回って高級車に載っている女性がいたら轢かれてやろうかくらいの気持ちで過ごしていました笑 

 

言葉だけだと悲惨さが伝わらないけどもなんせその当時は悲惨で

 

「重い鉄球を転がしてやるんだ」という気持ちだけで奮い立たせて毎日をやり過ごしていました

 

 

ただ毎日を懸命にやっていると好転し始めたこともあって、中堅どころの先輩が気にかけてくれるようになり始めました

「今日ご飯行かんか?」とご飯に連れて行ってくれてそこで色々と教えてくれたり

ちょっとずつお店の中の一因になれた気がして  

「方向性はこれであっているのとちゃう?」と少しずつ実感できる事が多くなってきました

 

 

 

入ってから2ヶ月くらいしてようやく僕にも初めてのお客さんが来てくれて、そこから少しずつ好転していきました

(大体の人はどんな人でも1ヶ月でお客さんができる)

 

キャバクラでボーイ時代だった時のお客さんもその時来てくて

もちろん男性で笑

一人凄いバブリーな人がいて、すごい金額を使ってくれるのであっという間に全体の中でもtop10以内に入り始めました

 

重い鉄球がようやく転がり始めたのです

 

そうなると既定路線としては僕もブランド化して更に売れるという花道に乗るのですが、僕の場合「おっさんで売れた新人」という変なあだ名が着くようになり、思い描いてた道からは早くも逸れ始めました笑

 

ただいわく付きではあるものの、売れ始めたことによって周りの目も変わってきますし、僕自身にも少しずつ自信が付き始めました

 

「勝てば官軍負ければ賊軍」という世の中はそういう世界であるということ

結果がで始めてそう思いました 

 

ヘルプでついた時のお客さんの対応や中堅の先輩らの対応もやりやすくなって

 

近づきづらい売れっ子の先輩とも話を出来るようになり、経験も豊富で的確な内容のアドバイスをもらえたりするだけで成長を感じられました

 

恵まれていた点は、全国的にも有名で売れていてる人がたくさんいたので学べる人がたくさんいて一流の環境でした

 

正の連鎖となって更に良い部分を学び、次第に女性のお客さんも増え始めて笑

 

つい2,3ヶ月前まで悩んでいたのが嘘のように自分が思い描いた成功が近づいている気がしました

 

大阪ではまだ珍しかったタワーマンションにも住み始めて、「俺はもっと成功するんだろうな」と思っていました

 

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